エネルギー消費量等の記録
私たちの生活には、電気・ガス・水道が欠かせません。一方で、これらを使うことは、二酸化炭素(CO2)を排出することにもつながるため、使いすぎると地球温暖化を加速させてしまいます。
項目 |
地球温暖化を加速させる理由(主なもの) |
---|---|
電気 |
多くの電気は、天然ガスや石炭、石油等を燃やすことで生み出されており、これらを燃やす際にCO2が排出されます。 |
ガス |
家庭で消費する都市ガスやLPガスを燃やす際にCO2が排出されます。 |
水道 |
家庭に水道水を供給するまでに、原水の汲み上げやろ過などの様々な工程で電気が使用されます。 |
水道水を使用した後、排出される下水を処理する際にも、様々な工程で電気が使用されます。 |
私たちは、日々の生活で「省エネ」に取り組み、電気、ガス、水道を使いすぎないように注意する必要があります。そのための第一歩として、普段の使用量を把握することが重要です。検針票を見ながら、毎月の電気、ガス、1カ月おきの水道の使用量を記録してみましょう。自動的に月ごとのエネルギー消費量やCO2排出量が算出され、「標準世帯」と比較することができます。また、記録し続けることで、使用量やエネルギー消費量の推移を確認できるようになります。
〔参照〕
コラム ~エネルギー消費量とCO2排出量について~
電気やガスを使用すると、部屋を明るくしたり、暖めたり、物を動かしたりするためのエネルギーを得ることができます。「中央エコアクト」では、このエネルギーの大きさを表すために、MJ(メガジュール)という単位を使っています。1MJは、消費電力1,000Wの電気ストーブを1,000秒(16分40秒)使った時のエネルギー消費量に相当します。
また、同じエネルギー量を得る場合でも、電気やガスの種類によって排出されるCO2の量が変わります。一般的に、CO2排出量は、g(グラム)やkg(キログラム)など、重さの単位で表されます。
中央エコアクトでは、電気やガスの種類に応じて、下記の数字を使ってエネルギー消費量とCO2排出量を算出しています。
日々の生活でどのくらいCO2を排出しているか、是非グラフで見てみましょう。
〔計算式〕
エネルギー消費量 = 使用量 ×(A)単位使用量あたりのエネルギー消費量
CO2排出量 = 使用量 ×(B)単位使用量あたりのCO2排出量
項目 |
種類 |
(A)単位使用量あたりのエネルギー消費量 |
(B)単位使用量あたりのCO2排出量 |
||
---|---|---|---|---|---|
電気 | 一般的な電気 | 3.6 |
MJ/kWh | 0.457 |
kg/kWh *1 |
再エネ100%電気 | 0.000 |
kg/kWh | |||
ガス | 都市ガス | 43.3 |
MJ/m3 *2 | 2.160 |
kg/m3 *2 |
LPガス | 103.9 |
MJ/m3 *2 | 6.21 |
kg/m3 *2 |
*2:「地球温暖化対策の推進に関する法律」に従った計算方法により算出した。なお、都市ガスは、今後、ガス事業者別の係数が公表される予定であるが、令和6年4月10日時点ではまだ公表されていないため、暫定的に昨年度と同じ値を使用した。
水道を使用してもエネルギーを得ることはできませんが、水道水を供給するまでの工程や、下水を処理するまでの工程でたくさんのエネルギーが消費されるため、水道を使用することは、間接的にCO2を排出することに繋がります。
中央エコアクトでは、下記の数字を使って水道の使用にともなうCO2排出量を算出しています。
〔計算式〕
CO2排出量 = 使用量 ×(A)単位使用量あたりのCO2排出量
項目 |
種類 |
(A)単位使用量あたりのCO2排出量 |
|
---|---|---|---|
水道 |
上水道 | 0.266 |
kg/m3 |
下水道 | 0.400 |
kg/m3 | |
合計 |
0.666 |
kg/m3 |